攻撃側は速攻することを、守備側は速攻を阻止することを鍛える練習です。
攻守の切り替えの速さを学びます。
2対2でのゲームです。
セーフティコーンを2つ置き、その間をゴールとします。
外へ出たボールは出たところからパスまたはドリブルで再開とします。
このゲームの特徴は相手側のゴール前は自由に入れますが、自陣のゴール前4m以内には入れない点です。
GKはいません。
またオフサイドもありません。
このゲームではバイタルエリアにいる相手選手にボールが渡ってしまったら、ゴールは確実です。
そしてパスは自陣のゴール前から相手のゴール前までのロングパスもあります。
ですから前線からボールを持った選手にチェックすることが自然と身につくのです。
バイタルエリアでパスを受ければゴールが確実なルールです。
つまりこの練習ではパスが最も効果的で、相手はパスを警戒します。
そんな時こそドリブルが生きるのです。
パスと見せてドリブルをすれば、いつも以上に成功するでしょう。
ドリブルが数回続けて成功すれば、次はドリブルと見せてパスをすればいいのです。
ボールを奪ったらまずゴールを目指すのがサッカーです。
パスを回すことは目的ではありません。
この練習は速攻を仕掛けたチームが非常に有利になるルールになっています。
そのため、自然と速攻のやり方&速攻を阻止する方法が身につくのです。
(東邦出版「南米の強豪 クルゼイロに学ぶ 図解・ブラジルの練習」より)